2020.11.27 01:20私たちの「はまさん」――日本と韓国の聖パウロ修道会最初の宣教師たち(19) 私たちは幸いに(いつもピアチェンツァ神父のおかげではあったが)、多少お歳は召してはいたが、善良なカトリック信徒の女性と知り合った。その人は大森区における私たちの最初の「同志」にして友人、援助者、そして私たちの料理人となった「はまさん」である。 一九三五年一月、私たちは三河島のサレジオ修道会を出て、二人だけで大森区で生活を始めた。その日、...
2020.11.26 05:00パウロ家族「みことばの年」の開年ミサが行われました 2020年11月26日(木)午前6時30分から聖パウロ修道会若葉修道院聖堂で、パウロ家族「みことばの年(聖書年)」の開年ミサが澤田豊成神父(聖パウロ修道会日本管区長)の司式で行われました。 日本のパウロ家族(聖パウロ修道会、聖パウロ女子修道会、師イエズス修道女会、聖マリア・アンヌンチアータ会)の兄弟姉妹たちも共に集いました。 ミサの後、...
2020.11.24 23:46総本部より「みことばの年」開始についてのメッセージ愛する兄弟姉妹の皆さん 2020年11月26日、わたしたちは福者ヤコブ・アルベリオーネの記念を祝うとともに、「みことばの年(聖書年)」を公式に開始します。わたしたちを喜びと「健全な誇り」で満たす年です。というのも、わたしたちの創立者は「神のことばを広める」という活動のためにパウロ家族が選ばれたと感じていましたし、わたしたち自身も創立者のこ...
2020.11.24 23:35創立者とともに教皇謁見――福者ジャッカルド神父の生涯(46) 厳しい戦時下において、パウロ家にはきわめて大きな明報がもたらされた。1941年(昭和16年)5月5日付けで、聖パウロ会が教区法による修道会から念願の聖座法による修道会に昇格したというニュースである。ティモテオ神父は、創立者アルベリオーネ神父の手足となって、教区法による修道会昇格(『アルベリオーネ神父』207~211ページ参照)の際にも、...
2020.11.23 23:42パウロ家族「みことばの年」について2020年11月26日から2021年11月26日までを≪主の言葉が、速やかに宣べ伝えられるために≫(二テサ3・1)をテーマに、「神のことばの年」としてパウロ家族でともに祝いましょう。 聖書年の共通の目的は“教会と共に歩みながら、聖書に親しみ、学び、レクツィオ・ディヴィーナを通して刷新されることです。神のことばがすべての人、特に忘れ去られ、...
2020.11.20 01:16摂理の助け――日本と韓国の聖パウロ修道会最初の宣教師たち(18) 経済的に見て、私たちの状態は実に悲惨なものだった。全くお金がなく、月額三十円(イタリアの七十リラに相当、現在の価値にすると七万リラにはなるであろう)の家賃契約を結んでいた。語学の教師にも月三十円で約束していた。私たちにとって月末に六十円を支払うということは、夜も眠れないほどの大問題であった。その他、パンやその他の私たちの口に合う食物を、...
2020.11.19 00:06「ホーチミン共同体より」 石水智道修道士 二〇一九年七月、共同体住居のリフォームを開始しました。修繕箇所は全部で六つ。屋根(雨漏対策)、台所と食堂(排気ガスと交通騒音の遮断、環境衛生)、聖堂(新しい聖櫃の設置、内壁塗装)、トイレ、バルコニー。工期は断続的に四カ月にわたって一斉に行われました。 それには理由がありました。それはイタリアから聖パウロ修道会の総長と総顧問が、ベトナム共...
2020.11.17 23:33脱走兵への憐れみ――福者ジャッカルド神父の生涯(45) 1945年(昭和20年)5月のドイツの降伏までの数ヵ月間の話である。アルバでの市街戦が激化している最中に、一兵士が“聖パウロ会の修道院に保護してくれないか“と、院長に頼み込んできた。この青年は以前から聖パウロ会に出入りしていて、「退役した暁には、聖パウロ会の修道士になりたい」と院長に話していた。院長としては“この脱走兵の望みをかなえてあ...
2020.11.17 04:29キリスト教放送局FEBC『ザ・ストーリー〜一冊の本に込められた思い』でサンパウロの本をご紹介させていただきます12月放送予定の『ザ・ストーリー〜一冊の本に込められた思い』(キリスト教放送局FEBC)へスタッフが出演し、サンパウロの新刊本についてご紹介させていただきます。是非お聴きください。■番組名:『ザ・ストーリー〜一冊の本に込められた思い』■放送局:キリスト教放送局FEBC■周波数:AM1566kHz■インターネット:http://netrad...
2020.11.13 01:14貸家――日本と韓国の聖パウロ修道会最初の宣教師たち(17) 一九三四年のクリスマスと一九三五年の元旦は、三河島で熱心な信徒のみなさんと過ごした、すばらしくも感動的な二日間であった。しかし「主の公現」が過ぎてから、私たちに思わぬ災難が降りかかった。それは、私よりも勇気と決断力のあるマルチェリーノ神父に対しても深い傷痕を残した。 ローマからは、アルベリオーネ神父の私たち二人に宛てた手紙以外は、何の連...
2020.11.10 23:32第二次世界大戦の嵐――福者ジャッカルド神父の生涯(44) 第二次世界大戦(1939~1945)に巻き込まれたパウロ家の全体像は、拙者『アルベリオーネ神父』の239~249ページに詳述したので、そちらを参照していただくとして、本書では、それ以外のティモテオ院長の戦争体験を述べてみよう。 戦争末期の1944年(昭和19年)の夏から45年にかけて、イタリア戦線は、南部から北部のアルバあたりまで北上し...
2020.11.09 03:07『テゼ共同体と出会って 闇の中に、消えぬ火かがやく』 1940年、フランス中部、ブルゴーニュの丘にブラザー・ロジェによって始まった「テゼ共同体」。ここには現代社会がかかえる問題に答えを求めて、毎年、全世界から多くの若者がやってくる。一体、何が彼らをひきつけるのだろうか。そこにはただ静かに声を合わせ共に祈るという以外にはない。本書は「テゼ共同体」とその創設者、ブラザー・ロジェに魅せられた一人...