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総本部より「みことばの年」開始についてのメッセージ

愛する兄弟姉妹の皆さん

 2020年11月26日、わたしたちは福者ヤコブ・アルベリオーネの記念を祝うとともに、「みことばの年(聖書年)」を公式に開始します。わたしたちを喜びと「健全な誇り」で満たす年です。というのも、わたしたちの創立者は「神のことばを広める」という活動のためにパウロ家族が選ばれたと感じていましたし、わたしたち自身も創立者のこの活動に対する決して衰えることのなかった情熱の相続者であることを自認しているからです。

 「みことばの年(聖書年)」は賜物です。新しい始まりの機会として、つまり、わたしたちが「みことば」によって生み出され、「みことば」を愛し、「みことば」に通いながら、召命によってみずから「みことば」となるよう招かれていることを新たに自覚するための機会として、受け入れ、生きるべき賜物です。「神の書物を読む者は、神の言語を受け取り、神の言語を話し、神の効果を得る」(AS, p. 143)からです。

 ですから、聖霊から来るあの創造性を解き放つよう、互いに鼓舞し合いましょう。これほど困難な時期にあっても、わたしたちをとおして「みことば」が速やかに駆け巡りますように。「みことば」が多くの人の心に達し、恵みと慰めをもたらしますように。

 わたしたちは一緒に、真の「家族」としての歩みをおこなっています。「みことばの年(聖書年)」は、わたしたちがアイデア、文章、企画を分かち合う──この年のために作られたサイトも使いながら──ことによって、より力強く共通の使命を果たす助けとなるでしょう。この分かち合いは、「みことば」がどれほどさまざまな現実や文化の中に受肉するかを驚きをもって再確認するようわたしたちを導き、「みことば」を生き、伝えたいとの望みと務めを養い育てるでしょう。

 11月26日に、パウロ家族としてともに祝いながら、「みことばの年(聖書年)」を始めるのはとてもすばらしいことです。可能な地域ではともに集い、今も広がるパンデミックによって制約を強いられ、ともに集うことが妨げられている地域ではオンラインでつながりながら。この特別な年はまた、わたしたちの共同体内部でパウロ的精神と「みことば」への愛を再び生き生きとしたものにするためにも貴重な機会です。この点に関して、わたしたちは「みことばの年(聖書年)」のための中央委員会および各地域の委員会が打ち出す提案や企画に支えられながら歩んでいくことになるでしょう。

 「みことばの年(聖書年)」は、さらに、わたしたちにとってアルベリオーネ神父の天における誕生50周年(1971~2021年)を感謝と賛美のうちに準備するための恵みの時でもあります。あふれんばかりの豊かな恵みを、パウロ家族は福者アルベリオーネをとおして主から受けました。この自覚に促されて、今わたしたちは愛する創立者の遺体を今後ずっと神の民が崇敬することができるような形で安置することを望んでいます。このため、遺体をローマにある使徒の女王大聖堂の地下聖堂(Sottocripta)から大聖堂(Santuario)に移すための作業を始めました。これについては、皆さんに随時、情報発信することにします。

 「わたしたちにとって、聖書とは何ですか。わたしたちにとっては、すべての源泉です」。アルベリオーネ神父は、遠く1933年にはこのように言っていました。ですから、「みことばの年(聖書年)」によって刻まれるこの「新しい始まり」に、わたしたちが互いに交わすべき願いと祝福は以下のとおりです。ともにこの源泉からすべてを汲み取ることができますように、旅の仲間とともに、永遠のいのちのためにわき出す生きた水でのどを潤すことができますように。

 交わりのうちに。


Don Valdir José De Castro, ssp

Sr. Anna Caiazza, fsp

Sr. M. Micaela Monetti, pddm

Sr. Aminta Sarmiento Puentes, sdbp

Sr. Marina Beretti, ap


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