2020.08.26 01:00ブリンディジで船出を待ちながら――日本と韓国の聖パウロ修道会最初の宣教師たち(7) ローマからブリンディジへの列車の旅は沈黙と瞑想のうちに過ぎた。一九三四年二月十日の朝、私たちは小さな荷物、旅行かばん、トランクを持ってブリンディジの海を見渡せる広場にいた。港を目の前にして数時間余り、「コンテ・ヴェルディ号」を待った。ベルティーノ神父と私は木のベンチに腰を下ろし、おいしい朝食をとった。食欲があり、とても楽しかったことを思...
2020.08.19 11:50私は下働き――福者ジャッカルド神父の生涯(34) ティモテオ神父の同郷の友人、ボ・コスタンツォ(Bo Costanzo )が花嫁ゴネッラ・アンジェラ(Gonella Angela)を連れて、ローマにやって来た。それは、1933年の特別聖年の免償を受けるために、新婚旅行をローマ巡礼に決めたためである。彼らは巡礼聖堂の一つである聖パウロ大聖堂を出てから、ティモテオ神父を訪ねた。工事現場に近...
2020.08.18 03:17『あかちゃんはかみさまのこども』 イエス様誕生の物語である最初のクリスマスの出来事が、聖書をもとに忠実に描かれています。また本文にたくさん施されている隠し扉とかわいいイラストは、子どもたちの好奇心を駆り立て、クリスマスのお話を楽しく読み進めることができることでしょう。
2020.08.18 03:14『イエスさまはみんなのこころのなかに』 もうすぐクリスマス。お母さんは絵付けしたローソクを町で売って、二人の子供、ウリエルとリコにおいしいクッキーを買ってくるはずでした。ところがお母さんはあやまってそのローソクを川に落としてしまったのです。すっかりしょげてしまったお母さん。しかし驚きの出来事が待っていました。
2020.08.07 11:48不思議な借金返済――福者ジャッカルド神父の生涯(33) ベトレヘムはよいとして、現実の難問は土地代の支払いである。幸いにも、ベネディクト会士たちは、お金の請求どころか一銭も前金を受け取らず、分割払いの条件で土地を売却したのである。もし商売目的であったなら、工業団地になることを見越して土地の値上がりを待ち、このまとまった広い土地を簡単に手放すはずがなかったであろう。しかし、聖パウロ会側としては...