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結婚観 年間第27主日(マルコ10・2~16)

 今日のみことばにおいて「離縁の問題」が取り上げられますが、根本には結婚についての問いかけです。「神は創造の初めから、『人を男と女に造られた』。『それ故、人は父母を離れ、妻と結ばれ、二人は一体となる』。したがって、彼らはもはや二人ではなく、一体である」(マルコ10・6~8)と。

 最近、結婚観が揺らいでいるように思います。今年の5月23日、アイルランドで「同性婚」に関する国民投票が行われ、62%近くの人が同性婚に賛成するという結果になりました。カトリック信者が多い国だけに、「結婚」とは何だろうかと問いかけているような気がします。

 岩波書店の『国語辞典』によれば、「結婚」とは「夫婦となること。特に、男女の間に夫婦関係を生ぜしめる法律行為」と記されています。同時にこれに類する「婚姻」では「社会的承認を経た(法律上正式の)持続的な男女関係」とも記されています。こうした表現から、日本で「同性婚」について国民投票をした時、果たしてアイルランドと同じような結果になるだろうかと想像してみました。「結婚」とは、『国語辞典』にもあるように「男女の間に夫婦関係を生ぜしめる法律行為」が妥当でしょう。

 カトリック教会で発行されている『結婚式』(カトリック中央協議会発行)の「諸言」の中に「結婚の秘跡の意義と尊さ」について、次のように記されています。「男女が互いに全生涯にわたる生活共同体をつくるために行う結婚の契約は、その意味と力を創造のわざから受けており、新しい契約の秘跡の一つに数えられて、キリスト信者にとってはより尊いものとなっている。」(1番)「結婚」が男女によることが明確です。

 今の時代には何でも自由というような風潮がありますが、いつも原点に戻る必要があります。その意味でも、今日のみことばは私たちに結婚の本来的意味を教えてくれます。


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