2021.04.16 07:43私たちはただ一つです チャン・ゴー・グエン・ヴー神学生 カトリック教会の信者さんなら「司祭像」という表現を聞いたことがあると思いますが、「修道者像」という表現はあまり使いません。なぜ使わないのかと疑問に考えることがしばしばあります。 それは、教区司祭と違って、各修道会は独自のカリスマを持っているからだと思います。ですので、あえて、修道者たちはわざわざ自分の召命の道を歩む「モデル像」を想像する...
2021.04.16 01:03証人となるという種 復活節第3主日(ルカ24・35〜48) きょうのミサの「集会祈願」に「あなたに呼ばれ、一つの民とされたわたしたちをみことばによって強め、主の復活をあかしする者としてください」とあります。この言葉は、私たちが信仰生活を送るための一つの指針となっているのではないでしょうか。 きょうのみことばは、復活されたイエス様が弟子たちにお会いになる場面です。エマオに向かう途中でイエス様に出会...
2021.04.15 01:07アメリカで日本のために募金――日本と韓国の聖パウロ修道会最初の宣教師たち(34) 大森での最初の家、王子教会、「カトリック・プレスセンター」、そして朝鮮語による印刷が許可された教会、隣接する小さな印刷所と、一九三四年から一九四〇年までの六年間、私たちの活動は神の恵みによってかなり順調に推移していた。 しかしパウロ神父は聖パウロ修道会固有の土地と、借家ではなく本物の修道院、大きな印刷工場と書店、そしてカトリック・ラジオ...
2021.04.14 07:00平和な気持ち 復活節第三主日(ルカ24・35~48) 今日の箇所は、エマオの旅人の箇所の後が朗読されます。イエスご自身が弟子たちの真ん中に立ち、「あなた方に平和があるように」と言うのは、弟子たちへの励ましに響いてきます。弟子たちは、おびえたり、心に疑いを抱いたり、不安が募っていただけに、この言葉に温かいものがあります。 6年前の2月、函館のトラピスチヌで黙想指導の機会をいただきました。例年...
2021.04.13 01:00ステンドグラスについて ステンドグラスの歴史は、ガラスや教会建築の歴史と、きわめて深い関連があります。ガラスは紀元前3000年頃に発明され、エジプト人やシュメール人、インダス河流域の人びとによって作られていました。紀元前1500年〜1100年頃、エジプトのガラス職人たちは、透明ガラスの製作方法を発見し、紀元前二世紀には、ガラス吹きの技術がシリアで始まりました。...
2021.04.12 01:00聖師 1──信心のすすめ(4)“主はわたしに油を注ぎ主なる神の霊がわたしをとらえた。わたしを遣わして貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み捕らわれ人には自由をつながれている人には解放を告知させるために。”(イザヤ61・1) Ⅰ イエス・キリストは預言者たちによって、師であると前もって告げられていました。「主は、あなたがたの民から一人の預言者を起こ...
2021.04.11 01:00ご存知ですか? 今日は神のいつくしみの主日です 復活節第2主日は、2000年以降「神のいつくしみの主日」として定められました。この名称は、聖ファウスティーナ・コヴァルスカ修道女と強く結びついています。 ファウスティーナ・コヴァルスカは、1905年ポーランドで生まれました。早くから、修道生活への望みを感じていましたが、家が貧しかったため、働いて家計を助けなければなりませんでした。しかし...
2021.04.09 01:00ついに印刷所――日本と韓国の聖パウロ修道会最初の宣教師たち(33) 私たち宣教師の一日は、全面的に王子教会の種々の活動に当てられていたが、パウロ神父は私たちの「特別な使徒職」のことを決して忘れたわけではなかった。 彼はよく、こう言っていた。 「ここでは万事が順調だよ。しかし私たちはいつプリモ・マエストロ(創立者)に、『やっと私たちは、出版というパウロ会固有の使徒職を始めました』というすばらしい知らせを送...
2021.04.09 00:00出会いという種 復活節第2主日(ヨハネ20・19〜31) 私たちは、いろいろな【出会い】があり、それによって人生が大きく変わったり、たくさんの人との繋がりの輪が増えたりします。もちろん、人との出会いもありますが、楽器であったり、一冊の本であったり、何かの出来事であったりするかもしれません。私の場合は、ある神父様との出会いがあって、修道生活への召命を得ることができました。 きょうのみことばは、復...
2021.04.08 01:00「聖霊を受けなさい」 復活節第二主日(ヨハネ20・19~31) 今日の箇所は、イエスが弟子たちに聖霊を与える場面で、とても生き生きしています。まず最初の部分は、弟子たちがユダヤ人を恐れてとてもびくびくしている様子から始まります。イエスは「あなた方に平和があるように」(ヨハネ20・20)と言ってから、弟子たちに息を吹きかけ、「聖霊を受けない」と語り、聖霊を授与します。彼らにとっては大きな恵みを受けた時...
2021.04.06 07:00ろうそくの本数について カトリック教会では、ミサが秩序正しく適切に行われるよう、ミサ典礼書に従ってその祭儀が行われることになっています。このミサ典礼書のはじめの部分に、ミサを行う際の種々の決まりをまとめた総則が掲載されています。一九六九年四月三日に公布された現行のミサ典礼書の総則(79)に、ろうそくの本数について、次のような決まりが見られます。「祭壇上もしくは...
2021.04.06 01:00実践原理──信心のすすめ(3) a すべての人は、使徒職に義務づけられていますし、すべての人は、何らかの形で、使徒職を実行することができます。内的生活と苦しみによる効果的な使徒職を実行でき、しかも実行しなければならないのに、実行しない人があるでしょうか。イエス・キリストの神秘体に常に結ばれていながら、社会的な自分の職務を敬虔に実行できない人が、あるでしょうか。 b 真...