「聖霊を受けなさい」 復活節第二主日(ヨハネ20・19~31)
今日の箇所は、イエスが弟子たちに聖霊を与える場面で、とても生き生きしています。まず最初の部分は、弟子たちがユダヤ人を恐れてとてもびくびくしている様子から始まります。イエスは「あなた方に平和があるように」(ヨハネ20・20)と言ってから、弟子たちに息を吹きかけ、「聖霊を受けない」と語り、聖霊を授与します。彼らにとっては大きな恵みを受けた時で、どんなに大きな慰めが与えられたことでしょうか。
6年前の1月25日から2月15日かけて、修道会総会が行われました。総会が始まる時、いつも「聖霊に対する祈り」などで始まりました。どんな困難な時でも聖霊の恵みが与えられ、支えられているなあと感じました。課題や難題があればあるほど、自分の力ではなく、聖霊の恵みが不可欠だと感じました。
召命で悩んでいる国は、ヨーロッパ全体やアメリカ合衆国、日本などです。それに対して召命が割と豊かな国は、インド、フィリピン、コロンビア。召命が多いからと言って、順調という訳ではありません。インドであれば、多数の言語、多数の民族があり、志願院を一つにしたほうがよいのか、分けたほうがよいのか、多くの課題を抱えています。またコロンビアにおいて召命は割と多いのですが、悩みもあります。せっかく司祭になったけれど、教区へ移籍したり、退会したり…。しっかりした養成の不足があるのでしょう。こうした悩みを持っていますが、それでも他の国へ会員を派遣しているのは、とても寛大だなあと感じました。難しいから派遣をストップするのではなく、前向きに取り組んでいくところに聖パウロのような働きを十分に感じました。
総会では言葉の壁など、けっこう苦労しますが、それでいて聖霊の働きを十分に感じました。「聖霊を受けなさい」という言葉が、とても心に響いてきます。
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