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二人の「アルド」 年間第2主日(ヨハネ1・35~42)

 教皇フランシスコは2014年11月30日から2016年2月2日までを「奉献生活の年」と定めました。2014年2月2日の「お告げの祈り」の中で、「奉献生活者の存在はきわめて必要とされています。彼らは、福音宣教、キリスト教的教育、貧しい人々への愛のわざ、観想的な祈りへの献身を、若者と家族の人間教育と霊的教育への献身を、人類家族における正義と平和のための献身を、強め、刷新します」と教皇様は語っています。奉献生活者の現代的意義がよく見えてくる言葉です。

 2014年10月31日、サレジオ修道会の管区長アルド・チプリアニ神父さんが肺がんで亡くなりました。65歳。とてもお元気な姿が印象に残っていて、修道院も歩いて数分の所にあり、お会いするととても快活な挨拶が返ってきました。そのたびに元気づけられた感じがします。晩年は肺がんとの戦いでとても苦しまれたと思いますが、そういう雰囲気を感じさせない神父様でした。

 チプリアニ神父様は北イタリアのピエモンテ州の出身ですが、1998年5月に亡くなったパウロ会のアルド・ヴァラルド神父様と同じふるさとです。生前、冗談交じりに「おたくのパウロ会のアルド・ヴァラルド神父様は、私と同じ『アルド』でも聖人のような人だったね。それからすると僕は…」と謙虚におっしゃっていました。私にしてみれば、どちらの「アルド」も日本の教会、修道会のためにほんとうに尽くしてくださった立派な宣教師だなあと痛感します。

 日本にたくさんの宣教師たちが派遣され、日本の土となっています。死という別れの寂しさがありますが、生涯をささげた歩みには、素晴らしい新しい芽が育っているのを感じます。修道生活を志す人たちのために、特にお祈りをお願いします。


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