2020.04.27 07:35勉強――福者ジャッカルド神父の生涯(21) アルベリオーネ神父もジャッカルドも、“信心さえしていれば、神からの照らしや聖霊の賜物によって、自動的にすべての知識や技術がえられる“とおもってはいない。出版使徒職は一種の文化事業である。これに携わる者には広範な、深い教養が求められるので、当時生涯学習という自助の努力が必要になる。ジャッカルドが入会してからは、その時まで手薄だった若者への...
2020.04.22 07:24信心――福者ジャッカルド神父の生涯(20) パウロ家独自の精神風土(霊性)を作り出すために、その草分けたちは何をしたのか……。パウロ家の聖堂内には、どこにでも「悔い改めの心を保ちなさい」という標語が書かれてあるが、これは創立者が霊夢の中でイエス・キリストから聞いた言葉とされている。ジャッカルドの1918年2月と9月の日記によれば、創立者の訓話の中で強調されているのは“罪を犯す代わ...
2020.04.13 07:23草創期の聖パウロ――福者ジャッカルド神父の生涯(19) 聖パウロ会入会以後は、ピノトゥという記述をジャッカルドという名前に変えることにする。入会直後のジャッカルドの生活について多くの文献に出ているが、本書では、1917年から19年までの『ジャッカルド神父の日記(IL Diario del sig.Maestro don Timoteo Giaccardo )』と、1916年から25年までの聖...
2020.04.07 07:22初誓願の日――福者ジャッカルド神父の生涯(18) ピノトゥにとって、もう一つの忘れがたい日は、同じ1917年の12月8日である。この日ピノトゥは、聖パウロ会創立期の草分けといえる他の5名と一緒に、初誓願宣立を認められたのである。もちろん、この誓願は公式に認められたものではなく、個人的なものである。というのも、聖パウロ会が教区の修道会として認可されたのは、やっと1927年になってからであ...