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covid-19のパンデミックが始まってから一年が過ぎました。

親愛なる兄弟の皆さん

 今や、covid-19のパンデミックが始まってから一年が過ぎました。今の状況は、例えば、ワクチンが届くことによって、確かにいくつかの光明となるしるしを示すと同時に、実際にいつ終息が訪れるのかという疑問の中にわたしたちを追いやります。まだ歩むべき道のりがあることが予想されます。そして、この歩みがポジティブな結果を生み出すには、さまざまな要因が交錯する中にあって、世界のあらゆる人々とあらゆる国々がどれだけ協働するかにもよっています。

 ご存じのとおり、この不確かな状況を前に、わたしたちは第11回修道会総会を新たに延期することを余儀なくされました。このような状況の中で、すべての人にとって、各自にゆだねられた責任を前進させる努力を毎日新たにすることが不可欠です。とりわけ、教皇フランシスコと心を合わせ、互いに「配慮/大切にし合うこと」という責任です。教皇は、今年の年頭に次のように述べています。「わたしたちは、良い方向に進むために、神の助けによって、わたしたちが共通善のためにともに働き、最も弱く、不利益を被っている人々を中心に置くかどうかにかかっているということを知っています。2021年がわたしたちに何を残してくれるかは分かりませんが、わたしたち一人ひとりが、また皆がともにできることは、もう少しお互いに大切にし合うこと、そしてわたしたちの共通の家である被造界をもう少し大切にすることなのです」(2021年1月3日、お告げの祈りでのメッセージ)。

 わたしたちの修道会の現実を踏まえ、この教皇の勧告に動かされ、わたしたちは養成、召命司牧、使徒職、統治、経済、パウロ家族との、また地方教会との関係に特別な配慮をし、大切にするようにも招かれていると言うことができるでしょう。この時期は、兄弟的生活を促すあの「配慮」をわたしたちに求めています。この兄弟的生活とは、わたしたちがコミュニケーション文化におけるわたしたちの使命という挑戦にこたえ、常に「み言葉が駆け巡るように」働くため、シノドス的に歩むことを助けてくれる生活です。

 この四旬節の期間は確かに、死んで復活なさった──そして、終わりまで愛し抜かれた!(ヨハネ13・1参照)──イエスから、今生きている困難な現実に勇気と希望をもって向き合うために必要な力を、わたしたちが受け取るためのふさわしい時期です。

 聖ヨセフ──その祭日をわたしたちはもうすぐ祝おうとしていますし、この聖人はみずからの時代の多くの困難な状況に信仰をもって向き合うことのできた方です──がわたしたちのために取り次いでくださいますように!

 兄弟として。

2021年3月8日、ローマにて

総長 ヴァルディール・ジョゼ・デ・カストロ神父


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