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「神の招きに感謝して」 田中直修道士

 思い起こせば一九七〇年十月二十五日の午前中、東京赤坂修道院で当時の管区長アルド・ヴァラルド神父様の司祭叙階二十五周年記念ミサが行われ、それに花を添えるような感じでその日の午後、演尾司教様の司式で、私を含む六名が初誓願を宣立しました。

 私が中学二年生の夏、母親が日曜日のミサ後に立ち寄った未信者宅からパウロ会の召命機関誌「希望の丘」をもらい、「この修道会に入会しないか?」と話を持ち掛けられたのが私の召命の始まりです。すぐに福岡修道院の召命担当であった某修道士さんに連絡し、中学二年生の夏に入会しました。

 福岡修道院で中学校を終え、東京に上京して赤坂修道院で高校別科生、修練、初誓願を終え、一九七一年に八王子修学院(同年十一月三日に落成式)へみんな移動しました。その八王子修学院で私が高校生の時から携わっていて活版部門が一九八四年に廃止。活版部門では組版の使徒職をしていましたが、その部門の廃止に伴って私は若葉修道院へ異動し、編集部勤務(現在のサンパウロ書店の五階)となりました。

 その二年後の一九八六年、書店勤務(同ビルの一階)となり、二〇〇〇年には、「書店に勤務しながら出張宣教販売をしてください」との辞令を受け、宣教用の車で書店以外での使徒職に加わりました。二〇〇七年に福岡修道院へ異動し、福岡宣教センター勤務、二〇二一年には東京の四谷修道院へ異動して、東京センター勤務、二〇一七年、大阪修道院へ異動し、京都宣教センター勤務となって現在にいたっています。

 修道召命を受け、修道誓願五十周年を振り返ってみて出て来る言葉は「全てに感謝」です。私を選び、召し出してくださった父と子と聖霊の三位一体の神様に、マリア様に、パウロに、創立者に、両親・兄弟に、パウロ家族兄弟・姉妹に、各宣教センタースタッフに、人生で出会った方々に感謝、感謝です。

 キリシタン大名・大村純忠の終焉の居館跡がある大村の地に生まれ(もともとの先祖は迫害を逃れて大村から出津へ、出津から大村へ戻って来たようである)、育った両親、特に母親に「神への礼拝・感謝・賛美・愛・償い」をミサ・朝/晩の祈り・ロザリオ・毎日意向等を通して、自然体でいつもでどこでも出来るように育まれたことには、大感謝です。

 最後にいつも私が書き、常々願っていることは、フランシスコ・ザビエルが伝え、日本殉教者たちが自分の血で守ったキリスト教、また日本のカクレキリシタンたちが禁教令の中、信徒発見の時まで守り抜いたキリスト教信仰が、永遠に継承され、広がっていくことです。

 ここに「祈りかつ働け」の修道生活の全てをささげて、一日一日を大切にして過ごしている毎日です。


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