2020.05.21 07:40叙階直後の司牧活動――福者ジャッカルド神父の生涯(24) アルバ市の東南、およそ13キロメートル離れたランゲ丘陵地帯の頂上に、ベネヴェロ(Benvello)教会があった。ジャッカルド神父は、毎土曜日の午後になると、「代用の足」と自称した杖を頼りにベネヴェロまで歩き、出会う人ごとに挨拶したり、ベネヴェロの農民たちと気軽に冗談を交わしたりするのであった。しかし、天気の悪い時、特に大雪の降る時は定期...
2020.05.15 07:39永遠の司祭職――福者ジャッカルド神父の生涯(23) アルバの司教は、ジャッカルドの司祭叙階の許可をなかなか出さず、冷たい素振りを見せていた。しかし、これは建て前であって、本音は、この神学生がどこまで本気になって司祭になりたいかを試すつもりであったらしい。ジャッカルドが「印刷学校」、つまり創立間もない聖パウロ会に入会する際にも、入会するなら「スータンを脱ぎなさい」と、きつい発言をして、ジャ...
2020.05.08 07:37清貧と使徒職――福者ジャッカルド神父の生涯(22) パウロ家独自の四つの面をアルベリオーネ神父は四つの車輪にたとえたが、その四つとは、前述の信心・勉強に加えて、清貧と使徒職である。清貧にはいろいろな側面があるが、ここでは労働の面を取り上げることにする。前述したように、勉強したことを生活に生かすのも一つの労働である。この労働は、教会の教えによると、創造主の業への協力であり、贖罪・聖化・生計...