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【総長メッセージ】5月はマリアにささげられています

親愛なる兄弟の皆さん

 すでにお知らせしたとおり、ステファノ・ステマミリオ神父は、6年間にわたる総秘書としての聖パウロ修道会への奉仕の後、ジャーナリズム分野での使徒職を果たすためにイタリア管区に帰ります。総本部共同体で兄弟として送った共同生活に対して、また彼が修道会全体への奉仕のために総秘書として寛大さと献身をもって果たした務めに対して、心から感謝したいと思います。これからの実り豊かな使命のために彼に祝福を送ります!

 残念ながら、Covid-19によるパンデミックは世界で今も感染者を生み、犠牲者を出し続けています。特に、ラテンアメリカのいくつかの国々と、とりわけインドにおけるデリケートな状況を、わたしたちは注視しています。これらの地域にあるわたしたちの管区・地区を、配慮と祈りをもって見守っています。この困難な状況が人々の生活とわたしたちの使命において生み出す挑戦に、これらの管区・地区が信仰と穏やかさをもって向き合うことができますように。

 「使徒」(=Apostola:イタリア語でapostoloの女性形)。マリアのことを、アルベリオーネ神父はしばしばこの称号で呼んでいました。今月、5月はマリアにささげられています。なぜ、マリアは「使徒」(意味としては、使徒たちの中の使徒)なのでしょうか。創立者は答えています。「イエスを世に与えた方だから」。思い起こしましょう。「与える」という動詞は、ラテン語の「edere」という動詞と密接な関係にあることを。この「edere」という動詞からイタリア語の「edizione」(=出版)という言葉が生まれたのです。

 だから、あらゆる使徒職を照らし導いてくださる方、マリアが、コミュニケーションのあらゆる「言語」をとおしてなされるわたしたちの出版の拠りどころとなりますように。このパンデミックの時期に、困難な中にあっても、わたしたちの対話相手に、「彼らのいる場で、そのままの彼ら」に達するのを助けてくださいますように。まさに、主の昇天の祭日である5月16日に祝われる第55回世界広報の日(訳注:イタリアでは、世界広報の日は主の昇天の祭日に祝われます)のための教皇フランシスコのメッセージ(上述の引用)が、わたしたちを照らし導いてくれるように。

 兄弟として。

2021年5月13日

総長 ヴァルディール・ジョゼ・デ・カストロ神父


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