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今年の聖ヨセフの祭日は、非常に特別な意味を持っています。

親愛なる兄弟の皆さん

 今年の聖ヨセフの祭日は、非常に特別な意味を持っています。聖ヨセフを普遍教会の保護者と定めた宣言から150周年を記念して、教皇フランシスコが使徒的書簡『父の心で』を発表したからであり、また、この記念の年を祝うために聖ヨセフにささげられた年が公布されたからです。教皇は、救いの歴史において、聖ヨセフがイエスとマリアとともにあって果たした重要な役割についてわたしたちに思い起こさせ、聖ヨセフを信仰の模範として、また、「目立たない人、普通で、物静かで、地味な姿の人、困難なときの執り成し手、支え手、導き手」(使徒的書簡『父の心で』、導入部分)として示しています。

 わたしたちは、アルベリオーネ神父の心の中にいつも聖ヨセフの姿があったことを知っています。例えば、1953年2月の会報『San Paolo』の中で列挙している聖ヨセフに関する教会文書の言葉の引用リスト(CISP p. 229-230)を思い出すだけで十分でしょう。アルベリオーネ神父は、このようにしてナザレの職人に対する崇敬と信心を示しました。もし創立者が今日生きていたら、間違いなく、上述の使徒的書簡と現在の聖ヨセフ年をこのリストに加えたことでしょう。

 聖ヨセフは、パウロ家族の霊的遺産の一部をなしていると言えるでしょう。それは、特に修道士たちとの結びつきにおいてです。事実、福者アルベリオーネは言っています。「聖ヨセフは、特に愛するわたしたちの修道士たちの模範であり、保護者です。だから、聖ヨセフの祝日は、彼らの祝日です〔……〕」。そして、説明を続けます。「彼らは、聖ヨセフのように、神の国の到来のために、骨の折れる仕事を果たします。彼らは、聖ヨセフと似た聖化の道を歩みます。信心の心、神のみ心に謙虚に従うこと、活動に満ちた沈黙のうちに喜びを見いだします。観想生活と活動生活を結びつけます。彼らの使徒職は広く、現代的で、満足をもたらすものです。イエスの隣にいた聖ヨセフのように、彼らは聖櫃のもとで人生を過ごします」(『San Paolo』1950年3月)。

 以上の理由で、今日は、修道士の皆さんに特別な祝意を表しましょう。この機会は、彼らの召命の豊かさに注意を向けるように、またパウロ的召命が司祭と修道士という二様の表現形態においてこそ全面的に表されるということを思い出すように、わたしたちを導きます。司祭と修道士は、相互の補完性のうちに唯一の使徒職を共有し、どちらも生活の証しとパウロ的使徒職をもって聖化と今日の世界の福音化へと招かれているのであり、このビジョンは召命司牧の段階から明確でなければなりません。

 最後に、今日から「家庭年」が始まることを思い起こしましょう。この年は、家族的愛の美しさと喜びについて記した使徒的勧告『愛のよろこび』発表から5周年を記念して祝われるものです。わたしたちの思いは、世界のすべての家族に向かうと同時に、特に「聖家族会」に属する家族に向かいます。

 聖ヨセフが、すべての人にとって、希望、忍耐、神への信頼の模範でありますように。この姿勢こそ、Covid-19のパンデミックによって引き起こされたこれほど困難な時期に向き合うために不可欠なものだからです。

 兄弟として。


2021年3月19日、ローマにて

総長 ヴァルディール・ジョゼ・デ・カストロ神父


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