※2021年10月17日でこのホームページの更新は終了しました。最新情報は新しいホームページからご覧ください。


聖パウロ修道会の神父・修道士になるには?

はじめに

 神様は、様々な形で私たちをお招きになります。それは、いろいろな出来事を通して、出会いを通して、あなたの心の動きの中で……。そんな神様の呼びかけに気づいたとき、勇気をもって神様からの呼びかけに応えてみましょう。

パウロ会員を構成する神父と修道士

 神父(または司祭)、修道士(ブラザー)は、神と人々のために、自分のすべての生涯をささげて生き抜く人たちです。聖パウロ修道会の会員である司祭と修道士は、同じ修道誓願を宣立し、同じ霊性上の恩典にあずかり、聖職叙階から生ずるもののほかは、同じ権利と義務を持っています。

 聖パウロ修道会の使徒職は、サンパウロの種々の活動が中心です。月刊誌の発行、単行本の企画編集、CD、ビデオの制作、キリスト教書籍、聖品、聖具の普及などがあります。

養成プロセス

① 志願期

  • 志願者として受け入れられたら、修道院に入り、共同体生活を始めます。修道会の霊性や祈り、聖書や典礼などを学び、修道会の使徒職も体験します。志願期は、原則として1年です。ただし学業に従事している志願者はこの限りではありません。

② ポストラート期

  • ポストラート期は、志願者の素質と召命を確かめる期間です。パウロ会員の生活を身近に体験して、この生活にほんとうに召されているかどうかを確認します。ポストラートの期間は1年以上2年以下です。

③ 修練期

  • 修道生活の基本となる神学と会憲を学び、神にあなたの生涯を賭けていくことを、祈りのうちにいっそう確かめていく直接の準備の時期です。司祭、修道士の進路の選定は修練期の最後に行います。修練期は、原則として1年です。

④ 初誓願

  • 神の呼びかけに応えて、キリストに従って生きたいという望みを表明し、会憲にもとづいて、向こう1年の清貧、貞潔、従順を誓います。使徒職の場に派遣されます。

⑤ 有期誓願期

  • 神の呼びかけに応えて、キリストに従って生きたいという望みを表明し、会憲にもとづいて、向こう1年の清貧、貞潔、従順を誓います。使徒職の場に派遣されます。

⑥ 終生誓願

  • 一生涯をキリストに従いたいと決心し、教会に奉仕する者として、すべてを神にささげる終生の誓願を宣立します。

入会の条件

  • 聖パウロ修道会の神父あるいは修道土になることを希望する者は、原則として満18歳~35歳までの独身男子で、受洗後、少なくとも満1年を経過していること。
  • 心身共に健康で、会の使命を遂行するために必要な知力、素質、熱意を持ち、共同生活に適応できる者であること。
  • 入会希望者の国籍は、入会の支障とはなりません。あらゆる国籍の入会希望者を志願者として受け入れます。
  • 入会希望者は、日常会話に困らない程度の日本語能力を持っていること。
  • 入会希望者は、原則として、大学、あるいは専門学校を卒業していなければなりません。
  • 入会希望者は、原則として入会の前に合算して最低14日間以上の体験入会を経ていなければなりません。
  • 入会希望者の入会の審査に当たっては、洗礼証明書、堅信証明書、戸籍抄本、履歴書、健康保険証(コピー)、健康診断書、主任司祭の推薦状を提出します。


修道生活Q&A


▼修道院に入るためには、どのような心構えが必要ですか?

 修道生活を希望する人は、第一にカトリックの洗礼を受けていることです。

 また、心構えとして、神様と人々へ生涯を通して献身したいという望みがあるか、ということは召命を見極めるための大切な要素となります。なぜなら、自分のうちにある深い望みと神様の望みはつながっているからです。

 しかし、人間は弱さを抱えていますので、こうした望みがはっきりしないこともあります。また、望みがはっきりしていると思われても、本当の動機が別のところにあるということもあります。そのため、この望みを明らかにするための助け、同伴を得ながら、歩む必要があります。

 もう一つ、修道生活の本質的な要素とされているのが、共同体生活です。神様から招かれた兄弟とともに使命を果たしていくためには、協働が大切です。いつも他者に開かれていることが求められています。


▼修道会には、なにか規則があるのですか?

 修道会は、会固有の目的、精神があり、生活についての規則があります。それをまとめたものを「会憲」(または「会則」)と言います。

 「会憲」は修道会のアイデンティティを保ち、生きるために、大切なものです。主な内容として、祈りの生活、使徒職活動、誓願、共同体生活、会員の養成、統治などについて記されています。

 会憲は教会の権威者から認可され、条項を変更する場合は、同じく教会の権威者に許可を求めなければなりません。

 修道会に入会した人は、志願期を経て修練期のときに、会の精神をより深く知り、生きるために、会憲(会則)を学びます。


▼誓願って何ですか?

 イエス・キリストに倣う生き方として、福音的勧告と呼ばれる、貞潔、清貧、従順の約束を自発的に神に誓うことです。神と人々を愛するために自ら進んで独身を選び、結婚生活を放棄する貞潔の誓願、財産をすべて仲間と共有し、ものから自由になり神だけに頼る生き方としての清貧の誓願、修道会の上長の中にキリストを見いだして従う従順の誓願を宣立します。


▼初誓願と終生誓願ってどう違うのですか?

 修道院に入会して、志願期、ポストラート期、修練期が終わると、初誓願を宣立します。

 誓願とは、貞潔、清貧、従順の三つの誓願(誓願って何ですかを参照)を約束しますが、初誓願は、向こう1年とか3年とかの期限を設けて誓います。

 初誓願を立てると、修道会の中で、有期誓願者になり、共同体生活をしながら、使徒職や勉学に励みます。有期誓願の期間は、修道会の会憲によって違いますが、教会法で3年~9年の間に行うよう定められています。

 有期誓願期が満了になると、終生誓願を立てます。

 この誓願に結ばれることによって、一生涯、修道会の会員として約束を生きることになります。



※2021年10月17日でこのホームページの更新は終了しました。最新情報は新しいホームページからご覧ください。

※一定期間後、このページはアクセスできなくなります。