「カトリック入門」 第12回 教会とは?【動画で学ぶ】

第12回:教会について


序)「教会」とは?

 地図で教会を探すとき、どんな目印をイメージしますか? だいたい十字架を探すでしょう。そして、十字架がある建物を想像するのではないでしょうか?

 教会のことをギリシア語で「エクレジア」と表現します。

 もともとは、「エク」(~から)と「クレトス」(召されたもの、呼ばれたもの)の合成語で、「神から呼ばれたもの、召されたもの」の意味になるでしょうか?

 教会というと、何となく建物を思い出してしまいますが、もともとは「神様から呼ばれた人たちがいっしょに集まり、祈る」姿になるでしょうか。

*教会は「救いの普遍的秘跡」「神の民」「キリストの神秘的からだ」「キリストの定めた役職制度を持つ信者の集まり」と表現されます。


1)救いの普遍的秘跡である教会

キリストは教会を救いの普遍的秘跡として制定しました。すなわち、教会は神との親密な交わりと、全人類一致のしるしであり、道具です。キリストは教会のうちに現存し、聖霊をもって救いの恵みを人々にお授けになります。

*聖霊降臨の場面

 使徒2・1~4

 ヨハネ20・22「弟子たちに息を吹きかけて仰せになった。『聖霊を受けなさい。』」


2)神の民である教会

教会は新約において神の民です。神は救いのわざをもって、すべての人をご自分の民とすることを望まれました。神のこの計画は旧約時代にイスラエルの民の中で準備され、新約において、キリストの救いにあずかるすべての人のうちに実現されます。

旧約の神の民は、神の約束を信じて砂漠を旅しましたが、新約の神の民は、キリストを信じてこの世の中を旅し、種々の試練と悩みを体験し、福音を全世界に広め、自らを絶えず刷新してキリストの十字架にあずかりながら、キリストの永遠の栄光に向かって進んでいます。


3)キリストの神秘的からだである教会

  キリストは人々に聖霊を与え、彼らを頭であるご自分のもとに、一つの神秘的からだとしておまとめになりました。洗礼、聖体、その他の秘跡によって、この頭であるキリストのいのちは、肢体である信者に広がり、頭と肢体の一致をますます強めていくのです。キリストのからだである教会の中には、種々の任務と役目があり、それに応じてすべての肢体は、聖霊の力によって互いに奉仕しあい、からだの成長と完成に貢献します。


4)キリストの定めた役職制度をもつ信者の集まりである教会

  旧約のイスラエルが、すでに神の教会と呼ばれていたように、新約の神の民もキリストの教会と呼ばれます。キリストは、それをご自分の御血をもって獲得し、聖霊をもって満たし、見える社会的一致のための適切な手段、役職などを、その中に定められました。

  キリストは十二人の使徒を選び、使徒たちは役職を受け継ぐ後継者を定めました。この使徒たちの後継者は各地の司教であり、ペトロの後継者がローマ教皇です。司祭は司教に従属してその任務にあずかり、助祭は彼らの下にあって教会に仕えています。

*教会のいろいろな側面を見ることができる。