「カトリック入門」 第11回 聖母マリアについて【動画で学ぶ】

第11回:聖母マリア


日本でも、聖母マリアは多くの人に親しまれている。嫌いな人はほとんどいないのでは?

シスターの姿を見て「あ、聖母マリアみたい」という人も…。

※聖母マリアにちなんだ芸術作品は数多くあります。

 音楽では、「アヴェ・マリア」「マニフィカト」など。

 「アヴェ・マリア」だけでも、グレゴリオ聖歌をはじめ、シューベルト、グノー、アルカデルト、バッハなど。

 絵画にいたっては、たくさんの作品が描かれています。バチカン美術館の聖母に関連した絵画、フィレンツェのサンマルコ美術館には、「受胎告知」。

 彫刻ではピエタ:東京カテドラルにはそのコピーが安置されている。

※受肉と聖母マリアとの関りを聖ヨハネ・クリゾストモは次のように語っています。「おお、神のひとり子、みことばよ。あなたは不死のかたでありながら、わたしたちの救いのために、聖なる神の母であり、終生おとめであるマリアの胎内で人間となられました。聖なる三位一体のおひとかたであり、御父と聖霊とともにたたえられるかた、わたしたちをお救いください。」


1 「神の母」

 聖マリアが「神の母」と言われるのは、神の永遠の御子イエスが、聖マリアから人間性をお受けになった。神である方が人となられた。そのため、イエスの母である聖マリアは人でありながら、他の被造物にはるかにまさる尊厳を与えられている。

 マリアは、イエスの母であり、真に神の母である。事実、聖霊によって宿られたかた、そして真にマリアの子となられた方は、父である神の永遠の子である。

 431年、ネストリウスの異端に対して、エフェソの公会議(431年)が正当な教義(神の母)を決めていった。


2 処女マリア

 聖母マリアは処女でありながらキリストの母となり、そののちも常に処女でいらっしゃった。

 おとめマリアが、聖霊の働きにより、男性の協力なしに、自分の胎内に永遠の御子を宿したことを意味します。実際、お告げのときに天使はマリアに言いました。「聖霊があなたに降る」(ルカ1・35)

 聖霊の働きについては、マタイ福音書にも見られます。マタ1・18「聖霊によって身ごもっていることが分かった。」


3 無原罪のマリア

 神は聖マリアを御子の母とするために、原罪を免れさせ、神の恵みに満たされました。これらの恵みは神に予見された御子の功徳によるものです。

 懐胎の時から前もって原罪から守られていた。

 この教義は1854年12月8日、ピオ九世が決定しました。

 1858年2月11日、聖母がルルドで14歳だったベルナデッタに出現なさいました。ベルナデッタの問いに「私は無原罪の母マリア」と答えたという。「無原罪」(Immaclata Conception)は難しい教義ですが、少女ベルナデッタは、暗記したことを忘れないように、「無原罪の聖母マリア、無原罪の聖母マリア」と繰り返し、そのことを主任司祭に語ったそうです。主任司祭は少女のベルナデッタがこの教義について語ったことに、非常に驚いたといわれます。「無原罪の聖母」についての教義は制定されたばかりで、14歳の少女にはわかりにくい言葉だった。主任司祭は「どうしてこの少女が知っているのだろう」と。


4 被昇天の聖母マリア

 聖母マリアは、地上の生活を終えた後、その霊魂もからだも天国の栄光に上げられました。これを「聖母マリアの被昇天」と言います。教義が決定されるまでには、長い年月がかかりましたが、1950年、ピオ12世によって制定されました。


*教義以外にも、聖母にちなんだ祝日・記念日などが数多くあります。

神の母聖マリア(1月1日)

主の奉献(2月2日)<昔は清めの祝日>、ルルドの聖母(2月11日) 

日本の信徒発見の聖母(3月17日)、神のお告げ(3月25日)

聖母の訪問(5月31日)

聖母の被昇天(8月15日)、天の原后聖マリア(8月22日)

聖マリアの誕生(9月8日)、悲しみの聖母(9月15日)

ロザリオの聖母(10月7日)

聖マリアの奉献(11月21日)

無原罪の聖マリア(12月8日)

聖パウロ修道会サンパウロ

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